よくわかる雨温図グラフ 平均気温と降水量(年指定) チャート 2023.03.012023.03.17 指定した年の平均気温と降水量の関係をグラフ表示します。下段に示す最近20年間の平均値をとったグラフ(棒グラフと折れ線グラフ)と比較するとその年の特徴がよくわかります。 目次 指定年の気温と降水量2001年から2020年までの平均値ハイサーグラフで見てみよう 指定年の気温と降水量 2001年から2020年までの平均値 ハイサーグラフで見てみよう 気候区分がわかるハイサーグラフでみる篠山の平均気温と降水量の関係気候変動を実感するチャート 高校地理にはハイサーグラフという項目があり、大学受験ではこのグラフを元に気候区分をあて、該当する都市名を回答するというのが定番です。難しいはなしは別としてこのグラフは別に記した雨温図の変形版ですが、地域の気候の特...
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丹波篠山の特産丹波黒大豆は篠山盆地の気候風土に大きく関係しています。そのため、出来不出来はその年の天候に大きく左右されます。このグラフをみてみると収穫の状況が手に取るように見えてきます。
直近の2022年はどうでしょうか。
温度は2月はかなり寒かったのですが、それ以降は例年より高めに推移しています。黒豆の生育には降水量が大きく影響を受けたようです。5月6月は非常に雨が少なく、梅雨はやや遅く始まったものの梅雨明けは記録的な早い発表となりました。ところが、梅雨明けの発表後、大雨がつづきました。特に8月は例年の1.5倍も降りました。
その結果、黒大豆は収量の割には、2L、L率は低く小粒になってしまいました。
2021年は近年まれに見る不作であった年です。これもこのグラフを見れば一目瞭然です。梅雨6月の小雨と8月の大雨は相殺されたかもしれませんが、問題は10月の記録的な少雨にあります。枝豆のシーズン頃からほとんど雨が降らず、枝が枯れていき、生育がストップした状態になりました。
丹波篠山の気候風土に適した黒大豆と言われますが、昼夜の温度差は大変重要な要素です。しかし、出来不出来を左右するのは「適度な雨」であって、過度の大雨や渇水は天敵のようです。年間を通じてみたとき降水量は大差なくても、月ごとでは大きなばらつきがあったりすると気候変動を感ぜずにはおれません。