気候区分がわかるハイサーグラフでみる篠山の平均気温と降水量の関係

気候変動を実感するチャート

高校地理にはハイサーグラフという項目があり、大学受験ではこのグラフを元に気候区分をあて、該当する都市名を回答するというのが定番です。難しいはなしは別としてこのグラフは別に記した雨温図の変形版ですが、地域の気候の特徴をより明快にとらえられます。

Wikipediaによれば

ハイサーグラフ(英: hythergraph)とは、各月の平均気温と平均降水量をグラフで示したものである。縦軸に平均気温、横軸に平均降水量をとり、各月の平均気温と平均降水量に対応する点を月の順に結び、閉じた折れ線にする。縦幅は年較差、横幅は降水量の差を表す。

気温の変動と降水量の変動の関係、季節的な気候変化を調べるために用い、グラフの大まかな形からその地域のケッペンの気候区分を知る手掛かりにもなる。

雨温図と呼ばれることもあるが、通常は雨温図といえば、横軸に月、縦軸に平均気温と降水量を示したグラフを指す。

ハイサーグラフは、地域の気候の類型を理解するもので、長期間の平均値でなければなりません。本来、変動はほぼないもので数年単位の比較では意味を持ちません。しかし、同じ地域を20年単位で比較してみたとき、その期間の気象状況の変化は、見て取ることができます。

またおもしろいのは気候の類型ということでは、大差のない東京と大阪ですが、このグラフのでは結構地域差を表しています。東京は梅雨よりも秋の方が雨が多く、形としては数字の8の時を少し寝かせたように見え、大阪は線の交差のない形になっています。

それでは篠山盆地のハイサーグラフを2区分に分けてみてみます。

1981年~2000年平均気温と平均降水量のハイサーグラフ

本来の標準的な形になっています。形は大阪など瀬戸内海側の地域と同じです。今後も大きく変動するものではありません。

2001年~2020年平均気温と平均降水量のハイサーグラフ

最近20年間は、台風、大雨が続いたこともあり、夏~秋の降水量が多く、その結果、グラフは標準とはかなり違っています。

雨温図を使って20年の変化を比較

コメント