もやは桜は入学の象徴ではなく卒業式の象徴に?!
以前は満開の桜に迎えられ学校の入学式がおこなわれ、新入生と桜は切っても切れない関係で、新学期の象徴のような存在です。しかし、このサイトの気象情報から見ても明らかなように2月、3月の気温上昇は明らかで、その結果、篠山の地でも桜の開花が3月中と言うことが多くなってきました。もちろん全国的に年々桜の開花が早まってきています。
テレビやネットでは3月になると気象予報士による桜の開花予想が花盛り。ではこの予想は何を元にしているのでしょうか。いうまでもなく気温です。一般に気温のなにをもってはかるかというとそれは400度の法則と600度の法則とがあります。
「400℃の法則」は 2月1日からの日々の平均気温を足して、400℃ に達した頃に桜が開花するというものです。 さ らに、「600℃の法則」というのもあり、2月1 日からの日々の最高気温を足して600℃になる 頃に桜が開花するというものです。(独立行政法人 水資源機構のホームページ)
この法則に基づいて最近20年ほどの気温の累積を見てみましょう。
下のグラフを見てわかりますが、平均気温の累積が400度に達したのは4月10日。最高気温の累積が600度に達したのは3月31日になっています。年により違いがありますが、おおむね篠山では600度の法則が当てはまるようです。
年ごとのデータを集積してみるとよりこの法則の実効性がわかるとおもいます。篠山での桜の開花日は公式な資料としてないのですが、ささやま桜協会が記録として残しています。また、個人のブログ例えば「篠山市長日記」などには毎年のように話題が出てきますので、突合してみるのも面白いですね。年指定でグラフ表示するページは下段に参考に付けています。あわせて桜協会による資料とを比べて法則の的中率星取り表を作成しました。
特におもしろいことは2006年以降でも年により大きな違いがあることです。東日本大震災のあった2011年から2014年までは低温がつづき、三田や柏原といった近隣と比較しても一段と寒かったといえます。その翌年以降は他地域と同様に異常気象といえるほどの初春の暖かさがつづき、桜の開花も3月中と言うことが見られるようになりました。
桜の開花をグラフから読み解く
記録上の注意点としては2月29日のうるう年が統計上毎年上がってきて4年のうち3年は累積値が余分に計上されます。また、観測期間が20年足らずですので気温の変動がジグザグになっていますが、本来は一方向に緩やかな上昇カーブになると想定されます。
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