猛烈寒波1984年を振り返る 五九豪雪とよばれて

はじめに

1883年(明治16年)篠山の地に観測所ができて以降、記録上3大寒波といえるのは1959年(昭和34年)、1963年(昭和38年)、1984年(昭和59年)かと思います。

いわゆる38豪雪の1963年を覚えている年代は65歳以上の高齢者だけで、1954年にいたっては団塊の世代以前ということになります。それらに比して1984年の大寒波については未だ多くの人の記憶に残されています。

五九豪雪(ごうきゅうごうせつ)とよばれて

ウィキペディアには

五九豪雪(ごうきゅうごうせつ)は、1983年(昭和58年)12月から1984年(昭和59年)3月にかけて日本列島全体を襲った記録的豪雪災害で、昭和59年豪雪(しょうわ59ねんごうせつ)などとも呼ばれる。

1983年12月中旬以降北日本や日本海側で大雪になり、25-26日に鳥取市で降雪量127cm、豊岡市で86 cmを記録。

1月になると積雪はさらに発達。

1月18 – 19日 – 低気圧が日本の南岸を東に進み(南岸低気圧)、関東から九州の広い範囲で積雪する。関東や九州では記録的大雪となり千葉市で歴代最高の積雪26 cm。(ウィキペディア)東京でも22cmを記録し、東京都心のこの冬シーズンの降雪日数は29日に達し、これは現在に至るまで観測史上最多である。(yahoo天気・災害)

近畿地方でも1月下旬になると大雪に見舞われました。

1月31日の大阪府及び兵庫県内の気象官署の日降雪量は、大阪(18センチ)、姫路(23センチ)、洲本(17センチ)で極値順位1位、神戸(10センチ)で極値順位2位となった。(気象庁資料)篠山ではこの日13センチでしたが、数日前から降雪があったため積雪としては27センチに及びました。

篠山での記録としては以下のデータベースから抽出してみます。他の年と比べて突出していることがわかります。なお、このデータは当時の多紀郡消防本部が記していた観測記録をデータとして掘り起こしました。

降雪日は12月-12日、1月-20日、2月-24日、3月-14日 計70日

10センチ以上の降雪日

1月28日 10cm
1月31日 13cm
2月3日 25cm
2月4日 10cm
2月6日 19cm
2月7日 21cm
2月12日 16cm
2月17日 17cm

積雪としては20cm以上が

1月31日 27cm
2月3日 35cm
2月9日 25cm
2月10日 21cm
2月12日 31cm
2月18日 25cm
2月19日 22cm

最低気温マイナス10度前後の日は

1月30日 -8度
2月3日 -12度
2月4日 -8度
-2月5日 11.5度
2月6日 -7.5度
2月7日 -13度
2月8日 -14度
2月9日 -13度
2月10日 -10度
2月11日 -12度
2月12日 -12.5度
2月20日 -12度

2月3日から2月12日までの10日間は冷凍庫の中の状態であったといえます。

最高気温がマイナスの日は観測ではほとんど皆無であるが、この年は 2月4日(-1.0度)2月7日(-0.5度)と2回も記録しています。

1983年12月

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1984年1月

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1984年2月

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1984年3月

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